
高山からバスに乗り上高地へ。遠くに見えていた北アルプスの山並みがトンネルを抜けるごとに近くなり、憧れの山岳リゾートへの期待に胸が高鳴ります。
大正池バス停に降り立つと、身を包むのはひんやりと清涼な高原の空気。木立の中に整備された木道を進むと
大正池が現れ、美しい景色に思わず歓声をあげてしまいます。間近にかすかな噴煙を上げる焼岳、水面を隔てて優美な姿を覗かせる穂高連峰。絵葉書そのままのすばらしい景観が広がっています。ここから
明神池までは、原生林や湿原など上高地の見どころが凝縮されたコースです。大自然の魅力を満喫する散策へいざ出発。
初夏にはふわふわと愛らしいワタスゲが風に揺れ、秋には黄金色の草紅葉が美しい
田代湿原を通り抜け、どこまでも澄み切った梓川を遡ると現れたのは田代橋。川の流れはこの辺りでいっそう速く、青く見えます。
白樺が爽やかな梓川の左岸を歩くと、いよいよ
河童橋です。美しい木製吊り橋から上流に目をやると西穂高や奥穂高の山並み。穂高連峰の眺めは、上高地の中でここからが最高だそう。周囲には山荘や、リゾートの名にふさわしい重厚な造りのホテルが並びます。六百山や霞沢岳を眺めながら、シェフが腕を振るう食事や喫茶を楽しんでもいいでしょう。
河童橋からカラマツと色とりどりの高原植物に彩られた林道を抜け、開けた場所は辺り一面真っ白の砂。白砂に立ち枯れた大木が並び、「下白沢押し出し」と呼ばれるこのあたりは上高地のコントラストにはない荒涼とした雰囲気を漂わせます。あたりには、大きな荷物を背負ったトレッカーたちが行き交います。北アルプスに登る人々が、玄関口である
明神橋を渡り、山へ向かうのです。
さらに進むと
明神池に到着。泳ぐ岩魚まで透けて見える美しい水に、迫るような新緑の明神岳が映りこむ様子は荘厳でさえあり、池畔に座り込んで景色を眺めているだけで、心が清められるかのようです。
明神池脇の
嘉門次小屋で熱々の岩魚を頬張りながら、美しい上高地の自然を振り返り、散策を締めくくりましょう。
※天候により写真通りの景観をきれいにご覧頂けない場合がございます。あらかじめご了承ください。